ボールパイソンの繁殖は少しレオパの繁殖などに比べると少し難易度が上がります。ですがネックになるところさえクリアしてしまえば繁殖の成功率は上がります!
㏚
生体の準備
ボールパイソンが繁殖に適した成熟をするには時間がかかります。よくショップなどで売られているヤングサイズのボールパイソンを飼育しはじめてから2年ほどかかります。ここが1番ネックなところでオスが700グラム以上メスが1500グラム以上となりますが個人的にメスは2000グラムとまでいかなくとも2000グラム近くはあった方が安心して繁殖にかけられます。ネックだなと感じる理由としてはボールパイソンはまれに拒食をしてしまうので順調に増えていた体重が急に落ちてしまうことがあります。こうなると繁殖にかかる期間が伸びてしまうため計画的にいかなくなってしまいます。ですがここさえクリアしてしまえばほかに障害になるものは少ないです。
環境
クーリングについてですが、うちではあまりしていません。クーリングはボールパイソンのケージの温度を少しずつ下げてエサも減らしていきまた元の温度と餌の頻度に戻していく中で野生下での繁殖期と錯覚させるというものです。うちではオスだけエサの頻度を減らしています。ボールパイソンは交尾の時間が長いためオスとメスを同居させて3日放置しそのあと3日別居させてを何回か繰り返し、指切りと呼ばれる尻尾同士がクロスしているのを確認できたら交尾している可能性が高いです。
ビバリア ツインメーターNEO RP−141 爬虫類 両生類 温度計 湿度計【HLS_DU】 関東当日便 価格:798円 |
【全国送料無料】ビバリア マルチパネルヒーター 8w 日本製(新ロット新パッケージ) 価格:3120円 |
エサ
同居させている時はお互いに噛みついてしまうリスクがあるのでエサは与えないでおきます。
繁殖を行うメスはなるべくエサの頻度をあげて栄養満点にしておいてください。メスが拒食に入ってしまっている場合は無理せず繁殖は延期しましょう。
繁殖が成功しているとメスはエサの食いつきが良くなってきます。いつもよりエサの頻度をあげてたくさん食べさせます。その期間が少し続いた後メスは拒食に入ります。これはお腹に卵を抱えてエサの通り道がなくなってくるからです。ここまできたら繁殖はほぼ成功です。
産卵に向けての準備
ボールパイソンは卵を多いと8つ産みます。大きさは野球ボールを楕円形にしたくらいの大きさです。意外と大きくて初めて見た時は驚きます。
ボールパイソンの卵は早めに回収しないとお互いくっついてしまい剥がすのが大変になります。メスは出産の前に脱皮をします。そのため、メスが脱皮をしていたらケージをこまめに覗くようにし卵をなるべく早く発見しましょう。
卵の管理
ボールパイソンの卵は30℃〜32℃くらいで管理するのがよくうちでは冷温庫を使用して管理しています。湿度は90%〜95%と高めですが、卵を管理する容器にバーミキュライトを3〜4センチくらいの深さで敷き水を注いでかなり濡らした後、その上に鉢底ネットなどを敷いて卵が直接濡れてしまわないように管理すると多湿の環境で管理できます。
卵は1番初めに中で肺が作られます。そのため上下が逆さになると中で窒息してしまうのです。マジックペンなどを使って印をつけるのがお勧めです。
産後のケア
産後メスは背骨が浮き出るほど痩せてしまいます。そのためエサの間隔を狭くしてなるべく体重を元の状態に戻すように意識してあげましょう。
産卵はメスにとってかなりの負担がかかります。そのため繁殖は2年に一度くらいのペースにしましょう。
孵化
卵は30℃〜32℃管理で約60日ほどで孵化します。卵を回収した日付を卵を入れるケースなどにメモしておくと孵化する大体の日にちが分かります。
孵化した直後は卵の中から栄養を補給しています。生まれてから初めて脱皮をしたら初めてのエサをあげるといいでしょう。はじめは自分から食いついてくれないためアシストといいピンクマウスを口に押し付けるようにしてあげて、少し噛んでいるところをキープしてあげるとゆっくり飲み込んでくれます。少しコツがいるので頑張りどころです。
最後に
ボールパイソンはモルフがたくさんありコンボモルフなどもあるので繁殖はとても楽しいイベントです。ですが計画的に繁殖を行わないと飼いきれなくなったりなどいろいろな問題が出てきます。そのため繁殖は計画的に行うように心がけましょう。それでは良い爬虫類ライフを!