ヒョウモントカゲモドキ・レオパードゲッコーの繫殖

繫殖関係

繁殖は難しそうというイメージがあるかもしれませんが準備と手順を覚えてしまえばそんなに難しいことはないです。ですが生体の数が増えるので繁殖は計画的に行いましょう。

目次

  1. 生体の準備
  2. 環境
  3. エサ
  4. 産卵に向けての準備
  5. 卵の管理
  6. 産後のケア
  7. 孵化
  8. 最後に

生体の準備

準備としてまず初めに成熟したオスとメスを用意します。掛け合わせるモルフによっては遺伝子に異常が出てしまうこともあるため注意しましょう。遺伝のことに触れてしまうと難しくなってしまうため、また別の記事で載せていこうと思います。成熟の目安になるのがレオパの体重です。オスが45グラム以上メスが50グラムを目安にするといいでしょう。

レオパの繁殖ではオスよりも圧倒的にメスに負担がかかります。そのためショップなどで初めてお迎えするレオパにメスをお勧めするのはメスを充分に成熟させるため、半年〜1年間メスを飼育してその個体のエサ喰いや体調管理になれるためです。体重が目安になりますが食べさせすぎて肥満になると卵がお腹から出てこれなくなり最悪死んでしまうこともあるので注意が必要です。

環境

よく繁殖をする前にクーリングをすると聞きます。クーリングはレオパのケージの温度を少しずつ下げてエサも減らしていきまた元の温度と餌の頻度に戻していく中で野生下での繁殖期と錯覚させるというものです。ですが今売られているレオパのほとんどが人の手によってブリードされた個体です。そのため個人的な感想ですがクーリングはせずに定期的にオスとメスを同居させ目の前で交尾を確認できなければ一旦戻してまた繰り返すという方法がレオパにとって1番ダメージの少ない方法です。ですがオスは肥満気味になってくると交尾をしようとしなくなる個体がいるためエサの与え過ぎには注意しましょう。

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エサ

オスは普段と変わらない餌の頻度を保ちましょう。メスは繁殖を行う前から産み終えるまででエサの食いつきにムラが出ます。交尾を確認して2週間から3週間した頃に食欲が前よりも増します。この時は食べる分だけあげてもいいでしょう。この期間が少し続いた後に全く食べなくなります。この頃になるとお腹で卵が作られている証拠なので少し安心できます。

オスとメスを同居させながらエサを与えてしまうと間違ってお互い噛みついてしまうリスクがあるので同居させる時にはエサを与えないか与える時だけゲージから出して与えましょう。

産卵に向けての準備

レオパは1回で2個の卵を産みます。これを調子のいいメスで4回ほど繰り返します。そのため1年間で大体8個ほどの卵がとれます。初産のメスだと2個で終わってしまったりすることもあります。

メスが産んだ卵はそのままにしておくと孵化せずに死篭もりしてしまったりするため、なるべく早く回収しましょう。その際気をつけるのが卵の上下をキープすることです。卵は1番初めに中で肺が作られます。そのため上下が逆さになると中で窒息してしまうのです。マジックペンなどを使って印をつけるのがお勧めです。

卵の管理

卵はそのまま放置するだけでは孵りません。30℃くらいで管理してあげるのが適切です。回収した卵の管理はいろいろな方法がありますがうちでは100均のプラスチックカップにバーミキュライトを3〜4センチほど敷き霧吹きなどで湿らせてから人差し指の腹などで窪みを作りマジックペンでつけた印を上にして置き蓋をしています。

温度の管理はうちは冷温庫を使い30℃設定で保管しています。そのほかにもダントツをプラケにつけて中で管理するなどさまざまな方法があります。

産後のケア

メスは1回目の出産を終えると体力的にとても消耗しています。なるべくハンドリングなどは避けて栄養価の高いエサや、カルシウムパウダーをかけたエサなどを多く与えるようにしましょう。うちではお疲れ様という意味を込めてピンクマウスやハニーワームをあげています。

孵化

卵は30℃管理で大体60日で孵化します。そのため卵を入れる容器に産んであった日付をメモしておいたりするといいでしょう。

孵化した直後はヨークサックというところから栄養を補給しています。これが終わった時が初めてのエサやりです。目安は生まれてから初めてうんこをしたらあげるといいでしょう。この時あげるエサは活餌の小さめのコオロギなどを頭をつぶしてあげるといいです。コオロギの体液を口元につけてあげてぺろぺろ舐めるとそのうち自分からエサに噛み付いてきます。エサは毎日食べるだけあげましょう。ベビーのうちはまだ体力もないのでなるべく小さめの容器で30℃の多湿な環境で育ててあげてください。

最後に

自分が繁殖を始めようとした頃は爬虫類がここまでメジャーになっておらず情報が少ない中試行錯誤して挑戦してきました。ベビーが生まれた時の感動と興奮はなかなか味わえないものです。初めて繁殖に挑戦する方はぜひその感動と興奮を味わってみてください。それでは良い爬虫類ライフを!

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